北窓、西窓のヤバさ
北向きの部屋と、西向きの部屋は、概して人気がない。
人気がない理由は検索すればすぐに出てくる。
ここでは、ざっと検索して一般的なサイトには載っていなかったデメリットについて書いていく。
北窓のヤバさ
「日当たりが悪い」と言われる北向きの部屋。
勿論それは事実なのだが、単に一年中日当たりが悪いというだけでは、その不快さ加減は伝わり切らない。
より正確に言うと、北向きの部屋は「冬は全然日が当たらないくせに、夏はそこそこ日が当たる」のである。
当然だ。
太陽の軌道は、冬ほど南寄りに、夏ほど北寄りになるのだから。
反対に、南向きの部屋は「冬はガンガンに日が差し、夏はそこまで日が差さない」のだから、人気があるのも頷ける。
当たり前といえば当たり前のことなのだが、ここまで言及しているサイトは見当たらなかった。
西窓のヤバさ
これは本当に日本で誰一人として言っていないことだと思うが、西側に窓がある部屋は虫が入ってきやすい。
なぜか?
前提として、夜間は窓に虫が寄ってきやすいことは誰でも知っているだろう。
室内の明かりが漏れ、走光性のある虫を惹きつけるからだ。
そうした走光性のある虫のうち、活動時間が日中から日没時、あるいは夕方から夜にかけて活動するもの。
こいつらは、とりわけ西側に窓がある部屋に寄り付きやすい。
あの悪名名高きシロアリの羽アリもそれに該当する。
アリは、光の方に向かって飛ぶ習性があります。イエシロアリが飛ぶ時間帯は夕方から夜になるため、部屋の電気が外に漏れていると羽アリが集まってきやすくなります。
羽アリは小さいため、窓をしっかり閉めていてもどこからか部屋の中へ入り込んでしまうこともあります。
部屋に羽アリが!シロアリの発生時間帯はいつか確認して見分けよう|生活110番辞典
ヤマトシロアリ属に走光性がないとする見解が多いが、これは明らかな間違いで、ヤマトシロアリの羽アリも太陽光に向かって飛び出す。
ただ、多くの場合電灯がともる時刻に群飛しないので、電灯に集まる可能性が少ないだけである。
しかし、なんらかの原因で夕刻に群飛したり、電灯のついた密閉された空間に群飛する場合は、ヤマトシロアリでも明確に電灯に集まる。
奴らは日が出ている間は太陽光のあるところにいる。
ならば夕方、奴らはどこにいる?
当然、建物の西側にいる。日陰となる東側には集まらない。マンションのような大きな建物であれば尚更だ。
そして、日没。
太陽光が消え、辺りが暗くなり、一番最初に奴らの目に飛び込む光は?
そう、西側の窓から漏れる明かりである。